めい
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        そら豆の殻いっせいに鳴る夕母につながるわれのソネット



        寺山修司



        − 歌集『われに五月を』

          昭和32年 1957年 刊行
          「散文詩集」と表記されていることもある...




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       mai :


       五月 , 五月柱 [ = arbre de mai ]





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       《 ・・・


         近世から18世紀のフランス社会において
         祝祭団体としての機能をになっていたのは
         「若者組」 jeunesse と 一般に呼ばれる集団である

         ・・・

         五月柱の植樹の儀礼では
         〈若者〉たちは 森へ出かけて若木をきり何本も切り
         一番大きなものを選んで枝をそぎ 村の広場にたてる

         この五月柱のまわりで 村の人々は
         ひと月の間 踊りあかす(Payard 1979)

         五月の初旬の儀礼が
         〈若者〉ともっとも結びつけてとらえられるのは
         その季節が植物の再生によって象徴される
         という点においてであった
         ・・・
         若がえっていく植物 小枝 小潅木 樹木 ・・・・ のもつ
         再生産に向けての その生命力においてなのである

         ・・・

         五月の意味するものは 植物の再生産のみではない
         五月の木には 男女の結びつきと
         新たな生命の豊かな誕生への祈りが込められた

         五月柱 あるいは 他の若木から殺ぎ落とされた葉を
         いくつもの束にしたものは
         結婚適齢期を迎えた〈娘〉のいる家を飾るのに用いられ
         その際どんな樹種を選んだかが
         〈娘〉の資質にについての 村人による判断の材料になった

         例えば
         つのぎ は 「おまえは私を誘惑する」
         樅 は 「あばづれ」 を 意味していた

         ・・・

         また 配偶者の組み合わせをきめる 重要な場を
         掌中にしていたのも 〈若者〉であった

         5月1日の夜や 聖ヨハネの日〈6月24日)などに
         フランス東部地方では
         『ドナージュ』と呼ばれるものが営まれ
         公認のカップルがつくられた
         ・・・
         こうして認められた〈若者〉〈ヴォーズナー)は
         5月1日の朝 〈娘〉(ヴォーズナート)の家の前に
         若木を一本植えることができた

         このような儀式と関連して
         男女の出会いの場としてのダンスを組織し 監督することも
         「若者組」の重要な特徴の一つであった(Varagnac 1948)


         ・・・ 》 = 小林亜子 : 若者組と青年期




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       Maytime ...


       Maytide  ....




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       IF THERE'S A BUSTLE IN YOUR HEDGEROW

       DON'T BE ALARMED NOW ・

       IT'S JUST A SPRING CLEAN FOR THE MAY-QUEEN ・




       ♪. STAIRWAY TO HEAVEN

       − 《 LED ZEPPELIN ?W 》 LPレコード 中袋より −





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