さらば 過ぎし日よ
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  > beviamo : 「飲むbere」の一人称複数形
    意味は(Let's) we drink

    Tutti : みなさん。
    ここでは「舞台の役者全員のセリフ」

    ・・・



  ■



  う〜む ・・・


  むか〜し むかし の ことじゃった

  拙者は,
  さる 地方自治体の 自主企画事業による
  「La traviata − ハイライツ」,

  その 上演のための台本を
  ヌァニしたことが あつてぬぉ...

  スコアにリヴレット 原作戯曲 小説
  その他 諸々 楽しさ もり沢山の 資料にかこまれて
  それは それは 幸せな日々を 過ごしたことが あったのじゃ

  ふむ...


  *


  さて ,

  Tutti  ; 「舞台の役者全員のセリフ」 

  − について じゃが


  オペラに出演されている人々の中で

  はたして 何人のお方が
  自らを 「役者」と おもうているであらうくぁ のぉ....

  そして リヴレット
  いな 「La Traviata」の スコアに印刷されているところの
  「ことば」を

  何人の人が 「セリフ」と 思うているであらうくぁ...

  なにせ 「beviamo」は

  音符の上に乗つかって ,


  むはははは〜


  *


  むぁっ それはともかくとして

  拙者は 「La Traviata」の中で

  第三幕

  病の床で ジェルモンからの手紙を読み
  アルフレードの愛を確認しながら も
  遅い と 諦めて 歌う ヴィオレッタの 祈りの歌

  −「乾杯の歌」の旋律の裏返しのような音型を
  使っていると いはれているところの −

  「さらば過ぎし日よ」《 Addio,del passato 》

  が 好きだ


  ちなみに

  この 《 Addio,del passato 》の なかで

  traviata といふ ことば が

  ヴィオレッタによって 劇場空間に 存在させられる


  「さらば過ぎし日よ」 は

  拙者にとっての 「La Traviata」の重心 にて ござ候


  =


  ● La Traviata


    邦題:椿姫

    作曲:ジュゼッペ・ヴェルディ
    台本:フランチェスコ・マリーア・ピアーヴェ
    初演:1853年(嘉永六)3月6日(フェニーチェ座,ヴェネツィア)

    原作:アレクサンドル・デュマ・フィス
       「 LA DAME AUX CAMELIAS 」
       小説;1848年2月発表(カド社,パリ)
       戯曲:1849年完成(5幕)
          1952年2月2日初演(ヴォードヴィル座,パリ)



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  嘉永六年 ....


  義太夫節

  【明烏雪曙】 あけがらすゆきのあけぼの

  大坂 竹本綱太夫座にて 初演される























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