2011年の出来事
ことしも残りわずかとなりました。

未曾有と呼ばれた 3月の地震。そして 福島第一原発の

放射能事故。

多くのひとが尊い命を失い、肉親や愛するひとたちを失い、

生きる希望さえなくした一年でした。

被害の傷跡はまだまだ 簡単に消え去ることはないでしょう。

こうして、年の暮れを迎えることができた わたしたちは

まさに 奇跡的な 時代の「生き証人」と言って良いでしょう。

2011年に起こった出来事。 この検証はとても大事です。

と同時に、わたしたちが そこから何を感じ、何を学びとるのか、

多くの犠牲の上になりたっている「現在」と「未来」を

どう位置付けるのか。そのことも いま、大切なことと

問われているのではないでしょうか。 

重い重い、悲しみのがれきを押しのけ、 立ち上がり

強く 明るく 生きてゆくこと。

明日への一歩を まず、歩みだしていくこと。

こう書いている間に また 宮城県で 震度4の地震が発生したと

アラームが伝えました。

こんなにも 日本の国土を強く揺さぶり、わたしたちに試練を

与える 2011年という今年。

除夜の鐘を鳴らす その最後の日まで、気持ちを強く保ち、

一日 一日 感謝して 過ごしたいものと、思っています。