放射線量高い土の処理、国で検討
放射線量高い土の処理、国で検討 枝野官房長官

(共同通信)放射線量の高い土など「処理方法、国で検討」

(読売新聞) 2011年05月01日 21時40分

 枝野官房長官は1日の記者会見で、東京電力福島第一原子力発電所の事故で

放射線量の数値が高くなった土などの処理について、

「原発以外の所で発生する放射性廃棄物の処理にどう対応するかは、簡単に答えの出る問題ではない。

若干時間がかかるが、国として検討を進める」と述べた。

 この問題では、政府は年間20ミリ・シーベルトの放射線量を上限に小中学校の校庭利用を認めた。

この基準では不十分だという意見もあり、福島県郡山市は基準以下の場所も含め、

放射線量が比較的高い小中学校の校庭などの表土を除去したが、埋設予定地周辺の住民から反発が出て、

処分方法が決まらないままになっている。

 福島県の内堀雅雄副知事は1日、福山哲郎官房副長官を首相官邸に訪ね、

校庭の表土の扱いについて意見交換した。福山氏は政府の基準を維持する考えを示した。

内堀氏は会談後、記者団に、「県民は非常に気持ちが揺れている。きちっとした基準ということなら、

(国として)説明責任を果たしてほしい」と述べた。