福島第一の汚染水回収施設、補修17日にも終了
福島第一の汚染水回収施設、補修17日にも終了

2011年4月16日(土)12:49

 東京電力福島第一原子力発電所で、東電は16日、1~3号機のタービン建屋地下にたまった高濃度の放射性汚染水を回収する集中廃棄物処理施設の点検・補修作業を進めた。

 17日にも作業を終え、まず放射線量が高い2号機の汚染水を移送する作業を始める。

 この施設は容量が3万トンで、津波で流れ込んだ海水に放射性物質が混じった低濃度汚染水約9070トンがたまっていたが、10日頃までに全量を海に排水。その後、タービン建屋の汚染水の受け入れに向け、壁や床の亀裂の有無の点検や止水工事などが続いている。

 1~3号機の汚染水は推定で計6万トン。集中廃棄物処理施設への移送は、放射線量が毎時1000ミリ・シーベルトを超え、作業員が近づけない2号機の排水を優先する。東電は2号機の汚染水をタービン建屋内の復水器に移す作業を進めたが、13日までに約660トンを移送した時点で、満杯となってしまった。