家裁にて
家庭裁判所というと なにかものものしい気がしますが、
先日 わたしがモノレールに乗って行ったのは 父の遺言書の
検認の手続きのためです。 遺言書を発見したものは すみやかに
届け出ることが必要で、 電話で必要書類を問い合わせし、
きょねんの暮れから すこしずつ揃えました。
父は横浜生まれですが、そのあと 長く群馬県におりましたので
生まれてからすべての籍の証明ができるものを とるには
群馬県の役所から 取り寄せなければならなかったのです。
郵送で 小為替と申請書を送り、比較的すぐに 返送してくださいました。
7日 お天気が良かったので思い切って出かけました。
移転のため 新しく建設された家裁の建物は とても美しく
緊張するわたしのこころを 幾分楽にしてくれました。
電話できいていた 窓口へいき、「申立書」と ほかに記入する用紙をいただき、
書き込みました。 机の隣では やはり わたしのように カバンから
いろいろ書類を取り出したり
携帯で「あそこの電話番号は 何番だったけ?」と おそらく 家人に聞きながら
一生懸命 書類に記入している 40代くらいの男性がおりました。
窓口の担当者は さすがに 扱いなれているので とても親切に
「では 収入印紙と切手を 地下の売店で買ってきてください。」
と メモを渡されました。
先日 ここにも書いた もうひとりの相続人の「戸籍謄本」のことも
「ああ とれないってことですね。だいじょぶですよ。」と
「でも 亡くなった方の戸籍に 名前は(結婚で除籍されても)
はいっていますね。 あ、 これで いいです。」と
わたしの揃えた書類を見ながら スムーズに処理してくださいました。
案ずるより 生むがやすし、と いうことですね。(微笑
わたしとしては いきなり 遺言書の申し立てをしに ひとり勝手に
家裁へいくのもどうかな?と あらかじめ 姉に手紙をしたためた
つもりだったのですが、 もしかしたら 姉にあまり気を使いすぎて
いるのかもしれません。
提出し終わると 係りのかたが 「これで今日は終わりです。
1~2週間ほどで 双方(相続人)へ こちらから検認の期日の通知がいきます。」
わたし「そうですか それまでわたしがやることは。。」
係りの方「ないです」
わたし「わかりました。ありがとうございます。よろしく
お願いします。」 ぺこりと頭を下げて 建物を出ました。

この日 お天気はよく、 青空のした、モノレールの架線が
綺麗な弧を 描いていました。
「これで いいんですよね。。」 誰にいうともなく こころの中で
肯きながら、 すこし 安堵したきもちで
駅に向かいました。