春待つ心 
咲きそろう その日を待ちて 黄水仙

夕闇せまる 坂の上の家 (十六夜)


 不思議なもので これから寒さは厳しくなるというのに
 表の木戸を開けるたび、なにか こころは
 すこしずつ。。 晴れやかとまでは いきませんが
 来年の春を待つ気分になっているのです。
 一年で一番夜が長かった「冬至」を過ぎて
 すこしずつ 昼の時間が 長くなっているせいかもしれません。
 それは 一日に ほんのすこしずつ 目に見えないほど
 なのでしょうが、 なにか 希望のひかりのようなものを
 目が覚めるたびに 感じているのです。
 悲しみのなかに ずっと いるばかりでは 人間は
 進歩しないのだ、と 誰かの言葉で 聞いたことがあります。

 西の表の わが家のプランターには 今 たくさんの
 水仙が すこしずつ 葉を伸ばしています。

 すべては 自然のちからにゆだねたいと、
 そう 思って 過ごす日々です。

                     izayoi