春のゆめ
水笛のごとくに 喉を震わせて

   美里に響く うぐいすの声 




 今朝 離れのベッドでうとうとしていると

 ホーホケキョと 何度もなんども啼く 

 うぐいすの声が 聴こえてきた。

 ホーの ところ 美しく震えるように 十分に長く

 わたしは 目を閉じたまま

 「そうそう 上手ね」と 微笑む。