友情の泉
「こんばんはあ」 三人の女の子が 悪戯っぽく

わたしのほうへ声を掛けてきた。

「え? こんにちは(微笑)」

わたしが 返すと 彼女たちもいっそう親しみやすい声で

「こんにちはあ(笑)」と 駆け寄ってきた。

母を弔ってある寺は 眼の前にあり、そこへの道を

「どうしようか。。」と 立ち止まったところであった。

彼女たちの背には わたしも 母も、またその祖母も

卒業した 小学校がある。

「この辺のひとなんですか?」 彼女たちのひとりが聞いて来たとき、

わたしは 心の中で (先に小学校を訪れてみようか)と

いう気持ちになっていた。

「そうよ。」わたしは 胸を張って続けた。

「そこの。。小学校を昔 卒業したのよ。」

「えええ~ じゃ 先輩ですかあ」

彼女たちは 嬉しくもオーバーに反応してくれた。