父のこと
愛情不足とこころの捻れ


母親の愛を 充分に得られなかった 魂は
それは かなしいほど 孤独で 疑心暗鬼に満ちている。

しかし。

ここで 誰かの声が聞こえてきそうな気がする。

親を 不幸にして無くし 充分に手をかけられなかった子供たちは この世に大勢いる。

厳しい言い方をすれば そのすべての子供たちが
わたしの父のように 「男の子を産まなかった」という理由で妻を虐待したり
血をわけた娘に とても文字に出来ないような罵り雑言を日夜 浴びせているわけではないだろう。