diary

pm8:00　えらいことがあった

残務整理にエンジンがかかってきた頃、消防から呼び出しがあった

行方不明者捜索の召集だ

詳しいことは何も聞かされず、消防署へ集合とのこと
すぐに行ける筈もなく、仕事を急ピッチでケリつけて、一旦家に帰り
団服（消防団の服のこと）に着替え、署に向かう

今年に入って、出動はこれで二件目
先月は、徘徊老人のおじいさんを見つけることが出来ず、翌日田んぼで遺体で発見された
ウチのすぐそばだった
あのあきせちゃんとりせちゃんは岡山だったが、幼い姉妹のあの哀しい事件は
今だ記憶に新しい

行方不明者が老人か子供かは、知らされていないが
とにかく長野の夜は、ハンパじゃなく寒い
毎晩深夜に帰っているから、そのことを痛感している
本州でマジ北海道とタメを張れるのは、この長野くらいだ
一晩で見つからなければ、おそらく…
俺は後悔したくなかったから、誰であれ、仕事にしわ寄せがきても
今回は行かなければと決めた

消防署は、佐久市役所と併設だが
昼間でも見ることのない程のおびただしい数の車が所かまわず停められ
無数の団員が夜道にうろうろしている
３階の対策本部に赴くと
なんのことはない
すでに解散した直後だった

８０歳の老女は、無事保護されたそうだ

間抜けなハナシだ
でも、見つかったんだから、それでいいじゃん
俺は帰ってお仕事だ
でめたしでめたし