diary

皆が帰って静かになる７時頃
猫たちはいつものようにひっそりとあらわれる

今日はシロを捕まえて、お姐チャンのところに届けなければならないので
夜、妻とガキ２匹を応援に来させた
ところが、お客が来るくる
７時に一人、８時に一人、９時に２人

最後の客が帰ったのが９時半
その間、ガキどもはネコを追いかけてドタバタ
虫取り網で捕まえようってのが、いかにもガキの発想らしい
客はいいメイワクだったろう

結局ネコは二階のゴッタクに隠れてしまったので
捕まえることはほぼ不可能
今日は諦めるよう言い含めて、ガキどもはしぶしぶ妻と帰っていった

うるさいのがいなくなると
猫たちはまたやって来た
これ以上遅くなると、女の子の家へ夜中に届けるのもはばかられる
うまくいくかどうかわからなかったが
ネコのかごの中にエサをおいて、しばし様子を見ることにした

最初、クロが入り、食べ終わって出てきた
次に、シロが入った

今だ！　ってんで、靴下になって足跡を消し
死角から近づいてパタっとフタを閉めた
うまくいったぜ

「ニャンダ！？」

その後のシロの暴れ方といったら
ネコかごが壊れるかと思うくらい、ドタバタして
「ニャ〜ゴ！」「フギー！」「アオン！」
と騒ぎつづけた
そばで心配そうにクロとグレーが見ている
こんな時にも写真は撮ったぜ

俺はすばやく用意して車に乗り込み、無事に送り届けた

会社に戻ると、２匹が出てきて、俺を恨めしそうに見ている
そんな目で俺を見るな
俺はいたたまれなくなり、特製ネコじゃらしで一生懸命じゃらした
本能とは哀れなもの
猫たちはつられて、ついじゃれ始める
これにて今日の任務完了

あ〜、イヤな役だ