diary

昔、むか〜しのお話し

妻がガキを生んだとたん
それまでどんなに吸ってもでなかったおっぱいが
噴出すように出てきた
不思議なこともあるもんだ

しばらくは搾乳機が大活躍
いやあ、あれはなかなか面白かった
哺乳瓶は片方のオッパイでイッパイになり
もったいないけど、飲み残しは棄てていた

とにかく、出る
出ない人もいるそうだが、ウチのはホントによく出た

夜、寝る時には、さっきあれほど搾り出したのにもう張っている
結構苦しそうだ

俺は思わず、吸ってやった
一度、味わってみたいとも思っていたし
辛そうでかわいそうだったからだ

アレを吸うには、結構コツがいる
ただ吸っていたんじゃ出がイマイチ
ネコもみもみの要領で、もみながら吸うと
勝手に口の中に飛び出してくるのさ

おっぱいが張って苦しい奥さん
御主人が吸ってくれないんなら
吸出しプロの俺んトコにおいで
げっぷが出るまで吸ってやるぜ
(本当に来たら、どないすんだ)

母乳は、な〜んとも云えないお味
ちょっぴり甘くて、生暖かい
おなかがタプタプになるほど飲んでも、まだ出る
終わりが無い
これ以上飲むと、ちょっとお腹の調子が心配だなあ、という頃に
ガキが泣き出すのさ

おっぱい返せってね

たくさん出るから、ミルク風呂にも入ったよ
いや〜、懐かしいな
入浴剤いらないし、絞ればいくらでも濃くなるし
天然成分でお肌にもイイ筈だし
今考えてみると、なんて贅沢なことをしていたんだ

きっと、どの家庭も同じようなことをしているに違いない
だのに、誰も書かないのは何故だ？
よし、じゃあ俺が書いてやろう
書いた

昔に戻って、もう一度ミルクを吸ってみたいものだな
これから結婚する人、赤ちゃんを生むご家庭が
羨ましい

母ちゃんのオッパイを、二度飲めること
コレだけが男に残された、唯一の幸せなのかも知れない

なんでこんなハナシになったんだ？