牡蠣と水質との関係 2020年09月02日 9.龍神祠ーWorstⅠ超える水質ーぶぶる16th
牡蠣と水質との関係 2020年09月02日 9.龍神祠ーWorstⅠ超える水質ーぶぶる16th

 https://kjc-areastudy219.seesaa.net/article/477175755.html
 牡蠣は水が大きく影響する動物である。1日に200Lもの海水を摂取する。これはドラム缶1本分である。また水溶物質を蓄積させるため、水質改善に利用される反面、食中毒の原因にもなる。宮城県気仙沼の舞根湾では1950年代に公害が原因でプランクトンが海を赤くする赤潮と呼ばれる現象が発生し、赤潮を摂取した牡蠣が赤くなる二次被害もあった1)。
 埼玉県戸田市は競艇が盛んな地域であり、ボートからの燃料漏れが原因で川が汚染されやすい。そのため水質改善を目的に牡蠣を飼育している。岩手県船渡市では珊琥島から400m離れたところに牡蠣棚があり、そこで養殖を行っている。また珊琥島は船着場と300m離れている。島から牡蠣棚の間、もしくは、島から船着場の間は漁船や貨物船が通るため牡蠣の成育に影響がでる。牡蠣の生産地として最も知名度が高い広島県でも、牡蠣棚から宮島口・宮島連絡航路まで350mしかないため同じことが言える。
 北海道厚岸町では厚岸湖で牡蠣の養殖を行っている。養殖場所は牡蠣の殻が堆積した礁がある。厚岸湖と厚岸湾の間には、厚岸大橋と呼ばれる橋がかかっており、船が進入しにくい。厚岸大橋から一番近い礁までは400mある。北海道は他にも仙鳳趾で牡蠣の養殖を行っているがこちらは尾幌分水とつながっているため、牛の排泄物などが流れ込む。

 1,本州は北海道より牡蠣の養殖が難しいが、船の化石燃料のせいである。
 2,北海道は酪農と牡蠣の養殖の両立が課題である。

 1)牡蠣の森と生きる p.iii 畠山重篤著 中央公論新社発行 2019年5月25日