Benny and Joon
もしも、ジョニーの映画で好きなもの、上位三つを挙げなさいと言われたら、相当に迷うだろうが、その最後の選択肢には絶対この映画が残っているだろう。

というくらい、私は、なんか、この映画が好きなんです。

邦題は「妹の恋人」
主人公はジョニーか? ジョニーで良いのか??

物語としては、ジョニーはワキの筈です。
だって、「妹」がジューンで、その兄がペニーなんだもん。
で、自動車修理工のペニーと、その妹の話なんだもん。
ジョニーは何なのかと言えば、「妹の恋人」
邦題では、完全にジョニーが主役。
いいのか。ジョニーが主役で良いのか?

自動車修理工のペニーには、神経症の妹がいる。両親を亡くして以来、ずっと彼女を守ってきたペニーは、彼女を一人にしておけないばかりに、おちおちデートもできない始末。自動車を破格値で修理してあげた美人が食事を誘いに来ても、断ってしまう。当然恋人など出来ない。妹は、そんな兄の心配を、息苦しく感じている様子。彼女は、自分の状態を正確に把握できていないらしい。
そんな二人の住む家に、ひょんなことから寄宿することになったのが、ジョニー演じるサム。
大のサイレント好きで、バスターキートンの全てという本を愛読し、チャップリンのような格好をしている彼は、ハッキリと語られることはないがどうやら知的障害者ではないかと思われる。26にもなってろくに字も書けず、喋ることが苦手。好きなことには子供のように熱中し、喫茶店の中でパンのパントマイムをはじめてしまったりする。
しかし、似た感性を持つジューンはサムに惹かれるようになり、やがて二人は愛し合う。
一方ペニーは、サムの映画好きがきっかけで知り合った喫茶店のウェイトレス、ルーシーと心を通わせはじめるが……。

ジョニーの演技の魅力の大ポイントは「目」だと言うのを否定する人は、多分いないんじゃないかと思うが、それをたっぷりと楽しめる映画。口数の少ないサムが見せる表情、投げる視線にキュンとなっちゃう、いわゆる胸キュンドラマなのだよ、これが(笑)
醍醐味は「ジョニーのパントマイム」とよく言われる映画。だけど私は、実はアイロンでチーズトースト作るジョニーが大好きだ! (って、ジョニーにそう云う癖があるわけじゃないのであるが……)

あと、これは(これも、か)音楽がすごく好いです。聞いてると胸がフワフワしてきて踊りだしたくなっちゃうのよ。良いのだわ〜〜(*^^*)
是非是非。
是非。
もひとつおまけに「是非(フォルテシモ)」
見てください。出来れば恋人とね(笑)