2003年12月の記事


Benny and Joon
もしも、ジョニーの映画で好きなもの、上位三つを挙げなさいと言われたら、相当に迷うだろうが、その最後の選択肢には絶対この映画が残っているだろう。

というくらい、私は、なんか、この映画が好きなんです。

邦題は「妹の恋人」
主人公はジョニーか? ジョニーで良いのか??

物語としては、ジョニーはワキの筈です。
だって、「妹」がジューンで、その兄がペニーなんだもん。
で、自動車修理工のペニーと、その妹の話なんだもん。
ジョニーは何なのかと言えば、「妹の恋人」
邦題では、完全にジョニーが主役。
いいのか。ジョニーが主役で良いのか?

自動車修理工のペニーには、神経症の妹がいる。両親を亡くして以来、ずっと彼女を守ってきたペニーは、彼女を一人にしておけないばかりに、おちおちデートもできない始末。自動車を破格値で修理してあげた美人が食事を誘いに来ても、断ってしまう。当然恋人など出来ない。妹は、そんな兄の心配を、息苦しく感じている様子。彼女は、自分の状態を正確に把握できていないらしい。
そんな二人の住む家に、ひょんなことから寄宿することになったのが、ジョニー演じるサム。
大のサイレント好きで、バスターキートンの全てという本を愛読し、チャップリンのような格好をしている彼は、ハッキリと語られることはないがどうやら知的障害者ではないかと思われる。26にもなってろくに字も書けず、喋ることが苦手。好きなことには子供のように熱中し、喫茶店の中でパンのパントマイムをはじめてしまったりする。
しかし、似た感性を持つジューンはサムに惹かれるようになり、やがて二人は愛し合う。
一方ペニーは、サムの映画好きがきっかけで知り合った喫茶店のウェイトレス、ルーシーと心を通わせはじめるが……。

ジョニーの演技の魅力の大ポイントは「目」だと言うのを否定する人は、多分いないんじゃないかと思うが、それをたっぷりと楽しめる映画。口数の少ないサムが見せる表情、投げる視線にキュンとなっちゃう、いわゆる胸キュンドラマなのだよ、これが(笑)
醍醐味は「ジョニーのパントマイム」とよく言われる映画。だけど私は、実はアイロンでチーズトースト作るジョニーが大好きだ! (って、ジョニーにそう云う癖があるわけじゃないのであるが……)

あと、これは(これも、か)音楽がすごく好いです。聞いてると胸がフワフワしてきて踊りだしたくなっちゃうのよ。良いのだわ〜〜(*^^*)
是非是非。
是非。
もひとつおまけに「是非(フォルテシモ)」
見てください。出来れば恋人とね(笑)
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Arizona Dream
お久しぶりにジョニー映画を語りましょう(笑)
アリゾナドリーム。1991年か92年のフランス作成の映画です。ってか、らしいです(汗)
主人公は、ニューヨークで水産研究所か何かに勤める青年で、彼には夢を見るという特技があります。眠ってみる例のやつ。
ある日彼は、エスキモーのおじさんが、でっかいカレイだかヒラメだかを獲ってうちに帰る途中、吹雪の中で遭難しかける夢を見ます。犬橇の犬が彼を助けて、うちまでつれて帰るのです。
生きて家に帰り着いたおじさんは、奥さんと喜びにあふれて・・・します。二人の間の子供は、魚の胃袋だか膀胱だかを風船にしたもので遊んでますが、その風船は少年の手を離れ、遠くふわふわと飛んでいき、ニューヨークの片隅で眠る青年のもとまで来てぱちんと割れる。そこでジョニー演じる青年が目を覚ます、と言うわけです。
そうして物語が始まり、ジョニーは(主人公の名前忘れちゃったよ〜〜ん・汗)、故郷から出てきた友達に酔いつぶされて(睡眠薬だったかも・・・)、行く気のなかったおじさんの結婚式に出る羽目に。そこで、無理やりおじさんのキャデラックディーラーの仕事を手伝わされることになってしまいます。
その仕事で知り合ったのが、奔放に生きる美しい中年女性(フェイ・ダナウェイ)とそのまま娘。フェイに(また名前忘れたよ、ごめん)一目ぼれしたジョニーは、彼女の家に出入りするようになり、「空を飛びたい」というその夢に協力します。
そんで・・・ジョニーとフェイの恋愛、ジョニーに惚れるまま娘、ジョニーとフェイの仲を裂こうとするおじさんと、その所為でだんだん嫉妬深くなっちゃうフェイ、そのあおりを受けてまま娘によろけ始めるジョニー・・・と、なんてーか、筋だけ書いてるともうひっちゃかめっちゃかな話です。

フロムヘルでジョニーにはまった私が、エルム街に引き続いて借りてきたのが、このアリゾナドリームとブレイブだったんですね。そんでもって、(・・・??)という状態に陥ってしまった。
ジョニーはかわいいんですが(かわいいんですよ! 92年と言ったら、もう30代のはずなのに!! 10代と言っても通りそうなかわいさ。やばいっス、ジョニー)話がなんだか・・・。
今見返すと、なんだかんだで、青春の過ちって−か、若さの傲慢てーか、ワインのコルクに張り付いた結晶みたいなきらめきって−か・・・なんか「どーしよーもねーなー(苦笑)」みたいな良さを感じられるんですが、しかし、はっきし言ってジョニーが出てなきゃそういう良さを発見しようともしなかったでしょう(笑)

音楽と映像が、なんとなくファニーでいい感じです。サントラ欲しいと思う映画です。
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