10月の日記より
令和7年10月31日(金)


恵比寿駅から 動く歩道に乗り、恵比寿ガーデンプレイスへ向かう。

「まもなく降り口です。足元にご注意ください。」

3秒くらいの間をあけて、繰り返されるこの アナウンス。

あるときは 「ちょっと煩すぎるのでは?」と 感じたこともあった。

ところがあるとき、わたしはちょっと油断していたのだろう。

降り口のところで躓き、あやうく 転倒しそうになった。

ぼんやりしていたら、あっというまに「降り口」が目の前に近づいていたのだった。

「おっと・・」と 態勢を整えながら、内心ひやりとしたわたしだった。

そのとき思ったのは、「やはり、あのアナウンスは必要なのかもしれない。」

たとえば。もし、このアナウンスを無くしたら、どうだろう?

降り口で 転倒する人が 続出するだろうか・・・

そんな「リスク」を伴った 試みは おそらく為されないだろう。

おそらく、なんらかの「根拠」があって、この アナウンスは

設定されているのだろう。

そうそう、「転ばぬ先の杖」である。ありがたいことである。


日頃、「なんだかうるさいな~ 煩わしいな~」と 思う事柄にも

なんらかの 意味合いがあるのだろう。


「まもなく降り口です。足元にご注意ください。」

温かみのある 女性の声が いまも聞こえている。

さあ、11月8日 五時からの「点灯式」を控えて

すでに 頑丈なアルミの箱のなかに おさまった バカラのシャンデリアを

昨夜に続き、きょうも 見に行こう。


                       10:03 2025/10/31