蝉と青空 
先日、母のためにと 近くの花屋さんで 小菊をたくさん
買ってきました。
その日の夕方です。 あまりこの辺りでは蝉の鳴き声がしないのに、突然
「ミ~ン ミ~ン」と 大音量の鳴き声が 閉めたガラス戸を
越えて 聞こえて来たのは。
PCに向かいながら 振り向いてバルコニーを見ると
一匹の蝉が、コンクリートの壁に ぴったりと張り付いて
鳴いているのでした。
蝉をこんなに間近くに見るのは もう 何年ぶりでしょう。
なんだか 子供のようにわくわくしてきて
デジカメをもって バルコニーに出ました。
もちろん 逃げてしまったらそれっきりです。
でも、 蝉はそのまま 「ミ~ンミ~ン」と 鳴き続けているんです。
わたしは 思い切って すこし離れてシャッターを押しました。
「パシャリ パシャリ」
「パシャリ パシャリ」
すこしずつ 近づいて見ました。。
蝉は 動ぜず 相変わらずそのまま壁にぴったりと
した姿勢のまま 「ミ~ン ミ~ン」と
鳴き続けています。
虫はあまり好きではない わたしですが、そっと 
カメラを向けたまま うんとそばまで近づいてみました。
真新しいコンクリートの壁の向こうには
「夏」まっさかりの青空が広がっていました。
わたしは ちいさな感動さえ覚えて、蝉を 青空を
何度も 何度も カメラに収めました。

つぎの日のこと。
夕方 バルコニーへ出ると、
蝉が 一匹、非常口の付近で 静かに身体を
横たえていました。
まだ、生きているかのような
とても 美しい姿でした。

わたしは この蝉を、標本にしたいな、と
思っています。

大切な この夏の 思い出として。

                     izayoi

編集 十六夜 : しん様 おはようございます ^^  へ~ そんなにいろいろ生き物がいるんだ。。^^ スイッチョンって 懐かしい響き。(微笑  リスに会ってみたいな♪ 
編集 十六夜 : boonyanさま おはようございます ^^  もしも「一週間」の命だったら、いま 何をしてるかな、、なんて 今朝はちょっと思いました。(微笑 
編集 しん : うちには、蝉はもちろん、かまきり、スイッチョン、   リスも来ます。  こうもりも時々来ますよ♪
編集 boonyan : きっとお相手が見つからず、最後に樹液もないようなコンクリ~トの壁で最後を迎えたのでしょうにゃ~(~_~;) もしも人間がたった一週間で命が終わってたら確実に絶滅してますにゃ~(^^;)