7件の留守電 
蒸し暑い今朝、ひととおりの家事を終え、
コードレスの受話器をとった。
毎日操作していると、自然と憶えるものである。
パスワードを 忘れることもない。
すこし伸びた指の爪先で、
順に ボタンをプッシュしてゆく
留守電は 7件はいっていた。
さいしょから すべて 聴いていかなくてはならないのが
不便では ある。
こんど行ったときに 設定し直そうと思う。
5番目の 社会福祉士からの電話の件は その後
完了している。(とりあえず)
そのあと 2件はいっていて、それがすごく気になって
緊張して、部屋のエアコンもいったん消し
耳を澄ます。
「こちら NTT販売パートナーです。
インターネットの件でご連絡しました。
また お電話すると思いますが その際は
よろしくお願いします。」
次、と さらに耳を澄ますと また この男の声だった。
おそらく 「光」の 工事の件だろう。
こちらの電話機のちかくに、 別の担当者の名刺を
この間から 置いていたので、そのせいかもしれない、と
思う。
ふしぎなことに これは 本当のことである。
「玄関」とか 「電話機」 これら 外からの情報が
はいってくる場所。この場所を綺麗に整頓しておくのは
もちろんのことだが、ここへどんなものを置くかで
はいってくるものが 変わってくる。
恋人がいるひとは、たとえば 彼の写真をおくとか。
でも これって 理屈じゃなく、
恋しているひとは 自然と やっていることでしょうね ^^