『親を殺そうっていうのか』
また 父は わたしのところに来て (わたしは 明日の支度をしてるのです)

あれだけ ゆうべ 警察で言われてきたのに

それぞれ 自分の部屋で生活できるのに
わざわざキッチンまできて わたしのカラダに触れんばかりにして 話しかけるのです。
くちを開けばまた お金を要求してくるでしょう。わたしが黙っていると 「なあ おい なんで黙ってるんだ そうか 親を悪者にしたいのか ああ 録音してんのか 親をどうしようってんだよ 親を殺そうってのか」

じっと書類に目を通してると ようやく 戻っていきましたが 今度は この雨のなか 外へ出ていったりしています。

『そうかい せっかくいままで 育ててきてやってよ』

わたしは ひざ頭が震えています。

逃げだしたいけど

そうやって ただ ここを逃げてどうなる?

何度も 出ては そのたび ゆきさきを突き止められ 「親が具合が悪いからすぐ家に帰るように』と まことしやかな電話を職場にいれ。。

警察では

こんな恐ろしい言葉を吐く人間には およそ 見えないのです 父は。

「わたしはなにもいってませんよ」

なんて

ひきょうな(涙