母のエプロン
母のエプロンのポケットには

小さな紙切れが はいっていた

そこには

こう 書かれていました。

「110番してください」

わたしは 母のか細い エンビツによる筆跡を
見つめながら

心のなかで 叫んでいた。

「お母さん。。」