愛する小鳥
あなたは

忘れたのですか?

あなたの 愛する小鳥を

その 足で

無惨に 踏み殺してしまった日のことを


どんなに あなたが 可愛がり

毎日 餌をあげようと
あなたの小鳥は

もう 帰って きません
籠のなかに

亡きがらは あっても
あなたが 踏み潰してしまったものは

二度と

美しい声で 歌うことはできません


みっつの時代を生きてきたあなたが

なぜ

そんな ことも

わからないのでしょう