出会いは力 (1)
握り反す

手の温もりと 力強さに

熱き涙 溢る

再会の友





もちろん 涙は 見せませんでしたけど(微笑


一昨日のこと。懐かしいひとと再会した。母がまだ生きていた頃だから 五年位前だろうか わたしは vaio の c1を 携えて 都内のビジネスホテルに泊まっていた。 ひとりなのに ツインルームで。 二ヶ月ほど滞在した。神奈川のマンションに住む前のことである。そのときに知り合った わたしより年上の女性 自称「あさりちゃん」
外国語が達者で わたしの書く詩歌を 翻訳したいと言ってくださった。美しい声で 英語の歌を教えてくださった。 知り合ってからは ○○先生はいらっしゃいますか? と フロントを通じて 時折 わたしの部屋を訪れて下さった。 少女のような笑顔で 気の利いた冗談をいい 時に 眼の奥に 知的で鋭い光を点らせ あとでわたしを唸らせるような 素晴らしい説句を吐いた。

その 幾つか いえ 全てといっていいだろう 彼女の言葉は ずっと そのあとも わたしの心のなかに残っていて 都度 取り出して その意味合いを確かめたり 自分なりに 新しい解釈を加えたりしてきた。