diary

俺は、新しいものも好きだが、慣れ親しんだものの方が好き
世界が狭くならないように、適当に新しいものへ目を向けようとするが
でもやっぱり、慣れ親しんだものへ回帰してしまう
多くのものに手を出さずに、色々な角度から一つのものを使い込もうとする

だからかな
ちょっと違うかもしれないけど、俺は物持ちがいい
ふる〜いものを、別に大事にしている訳じゃないんだが
持っていたりする

高校時代に貰った数々の、詩
くれた女の子達の気持ちを大事にするあまり
今でも持っていたりする
いくつかは、曲もついて、ガキの前でギターを弾いていたりする

妻と初めて出会った学生時代、処分する本を大量にもらった
その妻が棄てようとしていた大昔の本が、今ここにあったりする

１０年前に生まれたガキの、靴下
俺の親指ほどもない、小さな靴下
そのお人形に履かせるような片方だけの靴下が、棄てられない

二人のガキをおんぶした、おんぶ紐
ダチに大笑いされながら、俺もガキをおんぶした
そのダチもおんぶしたから、俺も大笑いしてやったけど

結婚式の、巨大ろうそく
そのままの形で、今も押入れの中で寝ている

こんなに棄てられないものがふえたら、団地じゃ収納できなくなるよ
…とグチグチ云われないのは、価値観が同じだからかな？