男と女の心理ゲーム的かけひきを一番優雅に語るのは女性の下着
「勝負下着」なる言葉がある
その名の示すとおり、今日はオトコに誘われるのを予感した女の子が
身に着ける下着

オトコを誘う下着、オトコに見せる下着、自分の魅力を最大限引き出す下着

そして・・・

自分はその用意があることを、無言のうちに語らせる下着

俺はそう解釈している

昼休み、会社のムスメがニッセンのカタログを見ていた
「いい下着でも見つかったか?」と訊くと
はぁ・・・とタメイキをついて
「なかなかな〜い」と真顔で応える
冗談で訊いたのに

ページを見ながら二人であーでもないこーでもない
「勝負下着が欲しいの」
「ニッセンなんかじゃ、たいしたの売ってねえよ」
「このベビードール、どうですか?」
「こんなの下に着て、デート服着れるわけないじゃん」
「この豪華なのは?」
「派手ならいいってもんじゃねえ。君に似合わねえよ」
以下、10分ほど続く
どうやら、次のデートでオトコを落としたいらしい

気持ちはわかるが、これは結構難しい問題だ
まあ、派手目の色やデザイン、露出度を高めておけばだいたいOKだが
現実はオトコによって反応は様々なのである

えっちな下着で素直に悦ぶヤツもいれば
誘い慣れたスレカラシと誤解される可能性もある

服の上から透けて見えるブラの派手さに(オトコはちゃんとチェックしている)
今日は覚悟してきていると予見するヤツもいれば
オトコに飢えてんのか、コイツ
とシラケさせてしまうかもしれない

最初の夜だから、難しい
それさえ終われば、後はコミュニケーション次第で
ほとんど問題はないんだろうけど

でも

誘った女を脱がしたら
へそまである木綿の白いパンツを履いていたら
きっと
「処女は最愛の人に捧げなよ」
とフタをしちゃってオシマイだろうな
俺なら

覚悟をしている女性に対して
これは優しさなのだろうか?
それとも、罪なのだろうか?

・・・近頃はこんな処女いねえか