天才なんかに生まれなくてよかったと思うのはなにもひがんでのことではないということを凡人の見地から説明すると
俺は、いわゆる偏差値のど真ん中にいることを自負している

わかりやすく云うと、とてつもなく平均的な「凡人」というヤツである

俺の考えることは、既に先人が考えている
俺の言うこと・書くことは、既に先人が述べている
俺の作る曲は、既に先人がもっといいメロディーで奏でている

とにかく、俺はド凡人
似たような行動をし、似たような考えをし、似たような生活をする大勢の仲間の
ド真ん中に居る

例えば

みんながイイという映画がある
マスコミでも取りあげられる、名画がある
みんなが心和む音楽がある
ベストセラーになった書物がある

みんながこぞってイイというからには、きっといいんだろうな、と思う

で、試してみて、やっぱりいいなと思ってしまう

でも、考えてみれば、そりゃ至極ごもっとも
偉人や天才とは、ごく一部の突出した人間のことを指すもの
秀才やタレントに秀でた人も、やはり多くは無い
なんの才能もない俺が、凡人であるのも当たり前というもんだ

でもだからって、ひがんだり妬んだり嫉妬したり挫折したりすることはまったくない
むしろ、凡人であることを誇りに思っている

大体、天才は狂気と紙一重で長生きせず
凡人のこの小市民的生活の楽しみを知らずに一生を終える
凡人は期待をされない分、生きるのが楽だ
天才は友人が少なく、凡人は多い
天才は苦悩が多い
凡人も苦悩はするけど天才のそれとは比にならないくらい軽い
天才は・・・多分考えすぎで、不能者が多い(コレは推測だよ)

一般的に言ってこんなもんだろ

好きな時にTV観て酒呑んでマンが読んでネットして
気が向いたらセックスして気持イイことして
海へ行って山へ行ってドライブして美味いもん食って

こんな平凡な幸せが、実は凡人だけに許された特権なのさ

気がついたかい?