お客さんの謎
店員をしていて、不思議なこと。

うちの店は、いわゆる宝飾品というのも扱っているのですが、お客さんの中で、必ず、「本物ですか?」と尋く人がいる。ブランドバックについても、然り。

何故なのだ?

本物じゃないものを「ダイヤ」だの「プラダ」だの名前付けて売っていたら、サギじゃないか。店は訴えられてしまいますよ。
そして、偽物だと承知の上でサギを働いているなら、「偽物ですよ」と応えるはずがないし、偽物だと知らないで偽物を売っているなら、やはり、「本物ですよ」と応えるだろう。
つまり、この問いかけには、全く意味はないし、与えられた答えに信憑性なんて無いのだ。

なのに、何故尋く? 要は、貴方が店を信じるか否かではないか? 或いは、貴方の目を信じるか否かなのだ。店員に尋く必要はない。

そういう疑問を胸に抱きつつ、けれど私も応えるのだ。
「勿論、本物です」

はっきり言って、私にゃ鑑定眼はないぞ〜〜!