蚊帳吊りタヌキ
と云う妖怪がいるそうな。
道を歩いていると、いきなり蚊帳が吊ってある。潜っても、潜っても、まだある。落ち着いて数えながら潜ると、36枚目に出られるそうだが、慌てると一晩中潜り続けることになる。

……いま書いてる小説って、それに似てる……。

私は、思いついたシーンを書き飛ばして、あとから隙間を埋める、と云う書き方をよくします。だから大抵、小説を書く一番の難関は、この隙間を綺麗に埋めること。大抵、此処が足りない、こっちが説明不足と、話が増えて行くわけです。
今回書いている京極堂パロは、その最たるものです(T-T)

最初に書き飛ばしたのは2シーン。あと一シーンで終わる、と思ったら、2シーン目と最後のシーンは到底繋がらなかった。これは、結構早い時点で気が付いたので、ま、いいや、と思っていた。思ってたより長い話になっちゃったけど、そう言うのものよね、と。
そしたら、3シーン目が更に、ラストに繋がらなかった。4シーン目をかいていたら、此処に纏わるサイドネタが出てちゃった。榎木津で書くなら、中禅寺も書かなきゃならないだろう……。
関口一人称の一話分でさえ、予定より三倍、四倍増しになっているのに、それが三部構成になって、どうするんだ>私。

私は、絶対プロにはなれない、と思った;^^)A