絡新婦の理
私は、京極堂小説、文庫版読者なのですが(初めて読んだのが文庫版だし、カバーの人形が気に入ったので、文庫で集めるつもり)耐えられなくって、図書館行って来ました。しかし、私が読みたかった鉄鼠は貸し出し中(T-T) 三館回って三館とも! 最後で、漸く絡新婦だけ見つけたので、借りてきて読みました。

あーっ! 面白かった!!

今回は、私のご贔屓の関口君がなかなか現れてくれず、ホントーにヤキモキしました。作者にとって、関口君ってどうでも良い存在なのっ!? と、気が気じゃなかったんですよ〜〜。

でもね。大丈夫だったわっ! あんな、あんな美味しい章が最後にあったのね? やるわねっ京極! 
        馴れ馴れしいぞ☆\(^^;>私

今回読んでてしみじみ思ったのは、実に、小説というのは巨大な「呪の世界」だなぁということでした。
あっちの糸、こっちの糸と張り巡らし、賺す、はぐらかし、なおかつ期待させ、導き……。そして、訪れるクライマックス! ああ、やはり、でも、ええっ!? でも、読者は彼の呪にかかっているわけですね。もう、しっかりと(笑) その虚構世界の中にどっぷりと浸かっている。
今回なんて、かなり仕掛けが大きかった気がします。だから、「仕掛けてるな〜〜」と思う。でも、榎さんが、京極堂が、伊佐間屋が喋ると、そりゃ、もう、「ああ、こいつらだ〜〜」と思われて、引きずられているのです。
解ってても、没頭してしまう。すごいっすよね。

と言うわけで、相変わらずフェアー真っ最中(笑)でも、ちょっと落ちた。日常生活できるくらいには(多分……)

有り難う、京極堂(笑)