その時、歴史は動いた!
14年前の1990年秋、俺は鈴鹿サーキットでダチとちぎれんばかりに旗を振っていた

F1日本グランプリ
早々にセナとプロストが潰れ、サバイバルになったそのレース
後からもくもくと走っていた鈴木あぐりがなんと3位でフィニッシュ!
あのナカジマでさえなしえなかった偉業
彼は日本人F1ドライバーで最初に表彰台に立った

その時、同じ場所に居合わせることが出来た幸運
あの時の興奮は今でも忘れない

そして2004年、昨日のアメリカGP

とうとう、俺イチオシの佐藤琢磨が、二人目のお立ち台となった

いっちゃ悪いが、上が崩れて転がり込んできた14年前と違う
あの赤い悪魔、フェラーリのシューマッハ、バリチェロと互角に渡り合い
まったくの実力で掴んだ3位だ
おまけに、ドイツ人、ブラジル人なのに英語はペラペラの彼らに遅れをとらず
もちろん琢磨も英語ペラペラ
プレスのインタビューにもスラすら答えちまう

かっくぇ〜

優勝の飲み会でグデグデになって、眠い目をこすりながらも
空が明るくなってくるまで見たかいがあったぜ

3位は、確かに素晴らしい
だが、ヤツはこんなことで満足なんかしちゃいない
あくまで目指すは、表彰台の真ん中だ

今年は鈴鹿で、琢磨の真ん中が見られるに違いない
行きてぇ
今年のキャンペーンは社員に譲らず、俺が行きてぇ
この目に、歴史に立ち会った瞬間を刻みたい

あいつのアグレッシブな走りは、亡きセナを思い出させるな
サッカーにしろ野球にしろ柔道にしろゴルフにしろ
やっぱ世界の中で日本人が頑張っていると、元気をもらえるな
セックスのひとつやふたつ、どうってことねぇ

気を持ち直して、また明日からガンバンべぇ