夜中に空をボーっと眺めているヘンなオッサンがいても、変質者とは思わないで
帰り道、田んぼの中を走っていると
やたら星が綺麗なのに気づいた

新月か?

月もなく、まったくの星明かり
雲は地平線にごくわずか
晴れわたった空に、沢山の星々がまたたいている
瞬かないのは、惑星だ
シリウスより眩い光を放ち、俺が苦手としている蟹座あたりで
3等星達を馬鹿にしたように
得意気に光り輝いている

大犬は、いつも思うのだが
こちらを向いて、ションベンしているように見えてならない

獅子、ぎょしゃ、オリオン、双子、牡牛、子犬
北へ回って北斗、カシオペア、小熊
ペルセウスは、結び付けを忘れてしまった
でも、天の川こそなけれど、冬の星座は賑やかだな

気温は体感で氷点下5℃くらいか
風もなく、朝のマイナス12℃に比べれば
はるかに暖かい

田んぼの真ん中に車を停めてライトを消し
FMから流れるホイットニーを聴きながら
10分も眺めていたら、クビが痛くなった

考える...考える...考える...
『そういや、最後にヤッタのは正月だったっけ?』
『部屋とYシャツと私はイイ曲だ アレも歌いたい』
『ウイルスには敗北宣言だ 危機管理を見直さなくては』
『ケータイをもっといい写真を撮れるものに買い換えるか否か』
『どっかに1億円、落ちてねーかな?』
『エロ写真載っけたら、女性客、ヒクだろーな』
『眠いな』

星を眺めるのは、イイコトだ