diary

妻が髪を切ったくらいのことで、かなりの言い合いになってしまった

昨日、葬式で上京する際、「美容院へ行ってイイ？」
と訊かれた
結構長い間いってなかったし、葬式もあることだから
「いいよ、いっといで」
と、なにげに応えてしまった

ところが、出来上がってきたら、かなり短い
前は腰からお尻程まであったのが、肩位になっていた
普通はそこで「可愛くなったね」と気の利いたセリフが出るんだろうが
俺はその変貌に絶句してしまった

無論、ひどくなったという訳ではない
ただただ、吃驚してしまったんだ
確かに、いっといでと云ったのは俺だし、退いてしまった俺が悪い

俺も考え無しに云ってしまったんだよな
現実はこうなるということは簡単に予想できた筈なのに
俺の様子を一瞬でとらえた妻は、可哀想だった
それから口論の始まり
どう考えても、俺が悪い

なんで、たかが髪を切ったくらいでこうなるのか？
それは、俺は基本的に髪の長い女が好きだからだ
妻もそれはよく理解してくれていて、子育てが一段落した２、３年前から
ずっと伸ばしてくれていた
俺は写真が好きだから、この長い髪の時の妻を撮っておきたくて
それをお願いしていた
だって、もうこれから先こんなに長くするコトなんて無いだろうし
後は老いて行くだけだし
短くするのは簡単だけど、伸ばすのは何年もかかる
もったいないじゃん
でも妻は、太ったとか今は気分が乗らないとかで
はぐらかし続けてきた
で、結局叶わずして、こうなった

俺は、チャンスが今しかないと思ったら、後回しにするのはキライだ
後で････なんて気楽に考えてると、そのチャンスはもう二度とやってこないことを
身に滲みているからだ

そういったことが、言い合いの内容
もうあんな長い髪の女を撮ることは二度とないだろう
それを云ったら、妻は「意地でもまた伸ばしてやる〜(怒)」
とプンプン
でも、多分、ムリ

写真一枚に、こんなにこだわる方も馬鹿
さりとて、たかが一枚の写真くらいと軽く見るのもどうか

さて、あなたはどっち？

ｐｓ：
写真なんて、いつでも撮れるジャンと思ってる君
家の中でも、買い物の時でも、いつでも撮ればいいのに
と思うでしょ？
それは俺のいうのとちょっと違う

その昔、写真は高価だった
過去の有名な人のセピア色の写真を思いだして下さい
みな、最高の服装で身なりを整え、最高のいでたちで
自分の最高の姿を後世に残している

そんな大それたモノではないけれど
晩年になって、過去の写真を見るときに
妻がＴシャツとジャージばっかりの写真じゃ
あまりに淋しいでしょ？
「決めのイッパツ」を撮りたいだけさ
そーゆーこと
エッチ写真じゃないよ

･･･エッチ写真は、デジカメで･･･