魚拓・2023/3/18
EPISODE 東日本大震災
決して忘れてはいけない、字で蘇る映像

震災当日、自衛隊のヘリから官邸に生中継される現地映像。
ビニルハウスを次々となぎ倒し内陸へ突き進む真っ黒い津波と
決まったところしかない道を、必死に逃げ惑う自動車が
やっと高台を見つけ加速するも黒い悪魔に飲み込まれる姿を
成すすべもなくただ呆然と眺めているのみだった。

ドライバーの判断で配送が滞ったパンや弁当が無料で配られ
三日後まだ小雪がちらつく中、取材ヘリに手を振りながら
健気にもじっと救援を待ち続ける被災者たちが映し出されると
各放送局が募る義援金のありかたに、心なしか違和感を持ち
赤十字でさえも一定の金額になってからの均等配分だと聞き
いま困っている人に直接役に立てる援助って何だろうか
いまあそこに物資を持って飛んでいきたいんだ・・・。

その時、ものすごいレスポンスで埋められるある掲示板の
有志が考えた「いま俺たちに出来る支援」に目が止まった。
緊急に必要な物資のリストや、食器を洗わないで使う方法
簡単に体を温められる方法、親切心がかえって混乱を招く品や
女性が決して声を上げづらい消耗品、子供のミルクやおむつ
今まだ控えるべき事案など、考えうるありとあらゆることの
解消に必要な情報が書かれていて、気もちだけ空回りしている
俺たちの思いを解決していた。

託する業者も被災者にも即、役に立つお金の使い方って
どう使うべきなのか、悶々とそればかり自問自答していた時
いまだあちらこちらに仮設住宅が立ち、復興真っただ中の
新潟県中越地震(2004年)が思い浮かんだよ。
さらに物資を送った有志の、愛にあふれるユーモアな書き込みに
いてもたってもいられず・・・あの手この手で頑張って手配し

【ワイも、コシヒカリ100Kを現行犯タイホしたので被災地に
護送したった。暴れて迷惑をかけるけど収監したってや。】

米どころ新潟に、学校給食の割り当て分を何とか頼み込んで
青年会議所経由で、支援物資として送り届けてもらったよ。
集配から届け先まで逐一知る事が出来てとても安心だった。
届いた所は「気仙沼小学校の避難所」、でもお米100Kなんて
避難所ではたった1日分だと後で知って、無力さに凹んだよ。
地域ラジオの繰り返す細やかな情報提供が大活躍していた。

衝撃過ぎる映像にご注意ください、今も注意喚起が出るほどの
港や街並みが津波に飲み込まれる姿には決して涙は出ない。
何故なら事実をしっかり頭に叩き込むことの重要性が
感傷に浸っている暇を与えないから・・・。

☆FNN 翌日の空撮
https://youtu.be/L19tNTAH7pU

☆日本赤十字社の活動
https://youtu.be/QOQwJgjsVFM

☆自衛隊災害派遣活動
https://youtu.be/kOpxI8k1Emc
でも、潮風に揉まれながらポツンとある黒電話のボックス。
「風の電話」、回線がつながっている訳でもないのに
鉛筆とメモ帳ノートと共に現在も利用者が絶えないという。
それから、今回ご紹介する中学生の「花は咲く」。
何回聴いても必ず何かがこみ上げてくるんだ。

※長文にもかかわらず、最後までお読みいただき
 有難うございました。

★ 【合唱曲】花は咲く (混声三部合唱)
https://youtu.be/slSsZQhGCYQ