普段の罪滅ぼしなどでは絶対無い!
F1日本グランプリ in 鈴鹿

今年もHONDAに招待されて行けるのだ
今回は琢磨の表彰台もあり得るし、当然俺が行くつもりだった
是非行きたかった

それを
俺は妻に譲った
妻に行けと命じた

妻は、一度はF1のレースを、サーキットを、マシンを、見てはみたいと言っていた
だがそんなチャンスはないと諦めていた
今回も俺が楽しみにしているのも知っていたし…

俺に行きなと云われて明らかに戸惑っていた
年功のある社員を差し置いて自分が行くことに引け目も感じていたし
ガキを置いて3日も家を空けるのも心配していた

社員は、俺が一人一人訊いてまわった
誰も異論を唱える者はいない
子供は、丁度3連休なので俺が見てやれる
妻はようやく承諾した

小さい会社だが、社長婦人としてこれからも長く勤めていくにあたって
井の中の蛙であってはいけない
全国区規模のセレモニー・パーティ・イベントを経験し、一流企業の接待を受けることで接待を学んで欲しい
同業の自動車部品を扱う大手零細の社長・社員が数百人も一同に会す中で
ナニかを掴んで欲しい ナニかを感じて欲しい
そーゆー親心、もとい、旦那心だ
超雨女の異名をとる妻のために、晴れ男の俺が遠隔操作で台風も吹き飛ばしてくれよう

なんて、優しい旦那さんだ!
俺が結婚したいぜ