日本 ウワキ話(ぼうや〜♪ってか)
俺はラーメン
安くて決して御馳走ではないが、庶民的で結構根強い人気があるんだぜ

カノジョはカレーライス
甘い子供味のバーモントで、こちらも誰からも愛される人気者

俺はカレーが好きだし、カノジョはラーメンが好きだったから
たちまち二人はフォーリン ラヴ♪
#レッツ kiss♪
♭ホールドMe タイト♪
&メイキン Love トゥ オンリィ ユウ〜♪

結婚してからというもの
俺はカレーを、カノジョはラーメンを食う毎日
ビンボーな二人だったが、それはそれは幸せだった

やがて二人に子供ができた
そう、カレーラーメン
二人の愛の結晶がうまれると、やがて妻はカレーラーメンに熱中するようになった

ないがしろにされたラーメンは、だんだんカレーに飽きてきた
でも、この国の法律では
一度食べ物を決めたら、それを食べつづけなくてはいけない
だから、ラーメンはカレーにアレンジを要望した
「たまには醤油味ってのはどう?」
「ヤダ」
「昆布だしも、結構いけるぜ」
「ゲテモノ」
「とうがらし入りのピリ辛風は、ダメ?」
「ヘンタイ!」
「たまには、カレーの方にライスを入れるってのは、どう?」
「そんな恥かしいこと、できるわけないじゃない!」

俺はしかたなく、イケナイこととは承知の上で
かねてから食べてみたいと思っていた
うどんにアタックを開始した
うどんはラーメンをあまり好きではなかったが
結婚前は何を食べても、誰に食べられてもいいことになっていたので
ラーメンにクドかれるまま、食べられてしまった

うどんはまた新鮮で、美味かった
こうして、ラーメンはカレーに隠れて
こっそりと時々うどんを食べに行くようになるのである

ある日のこと
「あなた、他所で何か食べてきたでしょ?」
カレーの追求にあい、うろたえるラーメン
「そんなこと、ないぜ」
「なら、あたしを食べなさい! 食べられるでしょ?」
「お、おう 勿論だ いっただっきま〜す」
やっとのことで、カレーを平らげたラーメン
もう限界だ

「まだよ もう一杯、おかわりよ」
「げ!?」
こうなりゃ、ヤケだ
カレーの疑いを晴らすため、タップリの2杯目を根性で平らげる
苦しい 体力の限界だ 

でも、カレーは実は気づいていたようだ
それからというもの
バーモント一辺倒を見直し
カレーうどん、カレーそば、シーフード、激辛、和風、インド風に
少しずつチャレンジするようになった
この変化にラーメンも喜び、自らも
ミソ、しょうゆ、塩、とんこつとレパートリーを増やし
小道具もねぎ、わかめ、煮卵、厚切りチャーシューと
バラエティも変化に富んだものとなっていった
カレーは、最初はイヤなものもあったが、だんだん慣らされるまま
そんなラーメンにはまっていった

それ以降、お互いを食べ飽きることはなかったとさ
The END

一体なんなんだ?
深読みすんなよ