夕暮れの飛行船
朝から慌しい一日でした。
慌しくしているのは私です。
時々、主人の鷹揚さが歯がゆかったり、羨ましかったりする。
焦っても同じことです。

夕暮れ、肌寒く感じる公園に太郎を連れ出す。
重い太郎を抱いて、木や草の匂いを嗅がせてやります。
これから寒くなると、これも一仕事になるでしょう。
それでも、
なんと言ってもこの慈しみあえる時は、
私が一番ほっとする時間であることは確かです。

夕暮れ、
少し暗くなった空に満月と、
飛行船が飛んでいくのを見ました。