時間
*
   時間て、薬?

   確かに、どんなに辛く悲しい事でも 時間の経過と共に

   その辛さも、悲しさも 徐々に薄らいで行く

   それは 事実だけど..


   去る者は日々に疎し とか、 死ぬ者貧乏 だとか..

   生きている者にとっては めっちゃ都合のいい言葉だけど

   でも、だからこそ 人は生きていけるのかもね


   ななちゃんが 苦しさに喘いでいた あの寝床

   今は、色とりどりの造花で 一見、とても華やいで見える

   でも、その裏に隠された哀しみは 途轍もなく深い


   いつか、私も その哀しみを 感じなくなる日が 来るんだろうか?

   表面の華やかさだけに 目が行ってしまう時が 来るんだろうか?


   朝、ななちゃんに挨拶する時、あの苦しんでいた ななちゃんの姿より

   華やかな造花に囲まれてる 元気な頃の ななちゃんの写真を 素直に

   受け入れてる 自分が其処に居る


   表面の華やかさだけに目が行って その裏の哀しみを すでに

   忘れ始めているんだろうか?


   それは絶対に あってはならない

   あの、ななちゃんの 苦しんでる姿、頑張ってる姿

   そして、私の思いに 必死になって応えてくれた姿を

   何があっても 絶対に 絶対に 忘れてはならない
*