スティーブンキング
最近なんだか、ダイエットとンコと胸の話ばかりしているような気がしてきたので、DVD観賞のカテゴリを作ってみました。
今までに購入したDVDは300枚程度、購入はしたがまだ未見のDVDは50枚ぐらいでしょうか。
DVDが、かつてのレーザーディスクの様にならない事を祈ってます。

さて。最近、スティーブンキングの小説が原作の映像作品が安く並んでいたのでまとめて購入しました。
スティーブンキングの映画と言えば「スタンド・バイ・ミー」が有名ですが、私にとっては「キャリー」とか「クリープショウ」等のホラー作家としての面に魅力を感じてました。
映画「クリープショウ」で自ら、落ちてきた隕石で金儲けをしようとして自滅してしまう農夫、を演じているのを観た時は、なんて芸達者な人なんだろうと思ったものです。

とはいえ、実はキング氏の小説はほとんど読んだ事がありません。
リチャードバックマン名義で書いた「バトルランナー」を読んだのみです。
映画「バトルランナー」はシュワルツネッガーをヒーローにした軽い映画に仕上がってました。それもまた面白かったのですが、キングの書く原作小説は凄まじくハードです。
主人公が自分の臓物を引き摺りながら、ジャンボジェット機で復讐のために政府ビルに突っ込んで行くラスト…
911のテロ事件の時は、キングの小説と事件の映像がダブって、本国でキングがやり玉にあがるのではないかと心配したほどです。
日本では、事件に似た映像、漫画、小説などが叩かれるのは良くある事だったので。

キング氏の作品は、ハッピーエンドで終わらないものが多かったので、登場人物に感情移入しやすい私にとっては、読むのにたいへんエネルギーの要るものでした。
キングのライバルと言われていた、D・R・クーンツの小説は必ずハッピーエンドで救われるので、当時はクーンツ作品ばかり読んでいたものです。

DVDに話を戻して。
大量購入のきっかけは、TVで放映してた映画「ドリームキャッチャー」
TVで観た後で、どうしてももう一度観たくて、DVD購入したのが始まりです。
映画の内容は、スタンドバイミー調の少年4人組が大人になって、異星人侵略を阻止しようと戦う感じのお話。
特撮はA級、ストーリーはC級。踏み込みの足らない邦画の様なB級映画ですが、なぜかまた観たくなる…私だけかも知れませんが。

その後に映画「ショーシャンクの空に」購入
これはあまり説明の必要の無い名作です。信じる一念岩をも通す。と言ったところでしょうか。
ラストのカタルシスは最高です。

「死霊伝説」
3時間のTVムービー版です。吸血鬼ホラー。
癖のある脇役が揃ってると思うのですが…中途半端です。

「IT」
3時間TVムービー。子供の恐怖心を餌に生きるモンスター。
前半は、目に見えない悪意と恐怖の演出が盛り上げてくれましたが、後半の対決はありきたりの怪物物に…TVムービーの限界なのかも。

「キング版シャイニング」
4時間半TVムービー。
キューブリック版シャイニングは、物語の本質を理解していない!と言ってキング自らが再映像化した、キングのためのキングによるシャイニング。
霊魂なんて信じないと言ったキューブリック監督版シャイニングの恐怖の根源は人間自身の狂気でしたが、キング版は子供の持つ特殊能力を利用してこの世に復活しようとする霊魂たち。
キング版の父親は、最後まで家族に愛情を持ち続け、霊魂達に利用されつつも子供を守ろうと頑張ります。狂気に取り付かれ、家族を斧でバラバラにしようとするキューブリック版とは真逆です。
キューブリック版もキング版も、どちらも面白いと私は思います。

「ローズレッド」
4時間半TVムービー。
100年建ち続ける幽霊屋敷ローズレッド。その屋敷の中で霊魂の存在を証明するために、大学教授は超能力者を集めて屋敷の謎を解明しようとします。
がそれは、能力者を生贄にしてでも名誉とお金を得ようとする教授の野望と欲望でしかありませんでした。
キングの作品でよく書かれる「悪意の宿る家」の話。死霊伝説のマースティン邸、シャイニングのオーバールックホテル、ITでは町全体に悪意が宿ってると表現されていたりします。
大学教授役の人が上手いです。最初からなにかイライラするものを感じさせ、クライマックスに向けて豹変していく感じがラストのカタルシスを助長します。
幽霊屋敷モノとしてはまぁまぁ…

映画「アトランティスの心」
これもキングの得意な、少年の成長物語。
戻らない少年時代、心を重ねる仲間、不合理なイジメ、親の無理解、そういったものを超えながら大人へと成長していく暖かめのお話です。
スタンバイミーはもちろん、ITやドリームキャッチャーも前半は心を重ねる少年達の物語。
アンソニーホプキンスが相変わらず好い味出してます。
アトランティスの心とは、少年時代にしか得られない、いつか幻のように消えてしまう心、と言うような意味らしいです。

購入はしたけどまだ未見のもの
「黙秘」「セ-ラムズロット」「悪魔の嵐」「炎の少女チャーリーREBORN」
買ったけどまだ届かないもの
「死霊の牙」「キャッツアイ」
次に欲しいもの
「シークレットウィンドウ」

ひとりの作家名でこんなに一気にビデオを買ったのは初めてです。ちょっとした熱病にかかったみたいですね。
ま、安く成ったから買えたんですけどね…