黄色いレンガ道を通って
映画「未来惑星ザルドス」
私の心の師匠(勝手に)ショーンコネリー主演の超カルトSF作品。

基本的なストーリーは、核戦争後の未来…不老不死の力を得た一部の人間が「神」として理想郷に住み、外の世界をコントロールし、荒れ果てた外界では殺人部隊が人間数を淘汰している、そんな未来世界。その世界で問われる、生きる事の本当の意味とは…そんな作品。

ものすごい昔、小学生の頃に観た覚えがあるのだけれど、題名以外まったく記憶に残ってなかった映画です。
改めて観てみたら、とても子供の理解のおよぶ様な映画ではありませんでした。
子供向きでないシーンも多々あるので、TV放映される機会も無いと思います。カルト映画ですし…
だからと言ってツマラナイ訳ではありません。観る人の想像力と理解力を要求する映画ですが、映画「2001年宇宙の旅」を楽しめた人、哲学的な思考を楽しめる人なら受け入れられると思います。

私はこのDVDを観賞しながら、昔観た小劇場の芝居を思い出していました。
新宿や初台あたりの裏の小さな劇場にかかってるような芝居。
演出、ストーリー、演技、オチの付け方まで、すべてが演劇的で…それが私にはノスタルジックで刺激的でした。
人によっては古臭く、意味不明で終わってしまうと思いますが、それもカルト映画と言われる作品の宿命でしょうか。

黄色いレンガ道を通って幸せを見つけに行く、あの有名な作品がトリックとして映画の中で使われてます。
この作品の中の人達は、自分の望む幸せを手に入れられたのでしょうか…?

さて、ここからが本題。
この映画をみて、とても気に入った女優さんを見つけました。
シャーロット・ランプリングさん。この方の「目」にヤラレテしまいました。
30年以上前の映画ですから、現在は相当なお歳だと思います。
ですが、その目力は今でも健在なようで、悪い魔女役なんかが似合うんじゃないかと誰かが書いてました。
知性と理性を併せ持ちながら、野心と欲望も隠さず出てしまう。そんな「目」を持つ女優さんを見つけられただけでも、このDVDを手にして良かったと思いました。
コネリーさんもシャーロットさんも、イギリスの俳優は、ハリウッドには無い深い造詣を持っていて、とても魅了されます。
おなじ島国だからなのでしょうか?


AmazonのDVD商品紹介ページ。
http://www.amazon.co.jp/%E6%9C%AA%E6%9D%A5%E6%83%91%E6%98%9F%E3%82%B6%E3%83%AB%E3%83%89%E3%82%B9-%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%8D%E3%83%AA%E3%83%BC/dp/B0009J8CFM/ref=sr_1_1/249-7567200-7898769?ie=UTF8&s=dvd&qid=1182195443&sr=1-1

Yahooの役者紹介。シャーロットのページ。
http://moviessearch.yahoo.co.jp/detail/typs/id38342/
(人物写真は日によって見れる時と見れない時があります)