ウェイク・アップ・キッズ
 ―昨日までのあらすじ―
私がまだディスプレイの仕事をしてた頃。毎週あるデパートの催事場の模様替えの仕事にウンザリして「サボったれ♪」と、深夜に別の階の試着室の中に潜り込んでウトウトとして気が付くと、試着室の閉めたカーテンの下に男の足が・・・

 ―第3話―
私は思わず身を堅くして、その革靴を見つめた。
警備員だろうか?なんにしても気まずい。こんな所に隠れているのを見付かったら、泥棒と思われても仕方ない。笑って誤魔化せれば良いのだが・・・
試着室のカーテンの下30cm程の隙間をジッと見つめて待つのだが、相手はピクリとも動かない。1m四方の仕切りの中で中腰で構える内に、暗闇にも目が慣れて来た。その目でヨクヨク見直すと、靴の下に鉄板の台が見えて来た。
「なんだマネキンじゃないか・・・」マネキンを支える黒い台が暗闇で見えなかったダケだ。
私は動悸を抑えながら腕時計を見た。午前3時半になろうとしている。と云う事は30分ぐらいウトウトしていた事になる。きっと同僚の誰かが私がサボっているのを見付けて、マネキンでイタズラしていったのだ。
仕方ない、そろそろ仕事に戻るか。そう思った瞬間。試着室全体が物凄い勢いで揺れ始めた!
身体を立たせる事が出来ずに尻餅を着きながら、私は思い当たる人物の名を大声で叫ぶしかなかった。
「やめろ!やめろってワタベ!!」まだその時は同僚のイタズラだと信じていたのだ。私は・・・
                  ―つづく―


・・・・・アレッなんかおかしいな〜今日は何日ダッケ?・・・エッもう3日なの〜・・・・う〜ん、もっと気の利いたエイプリルフールにしたかったのに〜スンマセン♪