待ってるよ
*
   ななちゃんが 居た この家

   ななちゃんが 付けた 床の傷跡

   ななちゃんが 爪を研いでた 爪とぎ

   ななちゃんが 気に入って入ってた ダンボール

   ななちゃんが 乗って潰した ダンボールの箱の蓋

   ななちゃんが 夏に良く居た 涼しいあの場所

   ななちゃんが 冬に良く居た 日当たりのいいあの場所

   ななちゃんが 入ってた一階の和室の 押し入れの上の段

   あ、下の段は 花火とか雷の時の 避難場所だったよね

   ななちゃんが 良く寝てた 二階の兄貴の部屋の 押し入れ

   ななちゃんが ある朝、頭を突っ込んで 破いた障子

   ななちゃんが 乗って汚した あの座布団

   ななちゃんが 使ってた お皿

   ななちゃんが 使ってた 水入れ

   ななちゃんが 使ってた トイレ

   ななちゃんが 大体決めてた 家の裏の トイレの場所


   具合が悪くなってから ななちゃんが ほとんどの時間を過ごした

   茶の間の レンジの台の棚には 今は何枚もの ななちゃんの写真と

   造花だけれど、沢山のお花が 飾ってある

   でも、其処以外は 今も、ななちゃんが 居た時のまま..

   ななちゃんの 匂い..
   ななちゃんの 温もり..

   ななちゃんが また、いつでも使えるように 全部そのままにしてあるよ


   ななちゃん、戻っておいで..

   ななちゃんが 帰ってくるの  みんな、首を長くして待ってるよ



   何て書くと、ななちゃんに

   「え? ほんとに戻っていいの?  また、お金がかかるよ

   綺麗事ばっかり、言ってんじゃねぇよ」 って、きっと言われるね


   そ、人間なんて ほんとに勝手だよね

   でも、やっぱり ななちゃんが 恋しい
 
   たまらなく 恋しいよ

   逢えるものなら 本当に 逢いたい

   たまらなく 逢いたいよ
*

編集 えむ : 私の場合は、地獄へ逝く可能性もあるからね^^;
編集 えむ : ななちゃんは 絶対、天国だけど.. 
編集 えむ : あ、でもさ 逢えないかもしれないよ  逝くところが違ったらさ
編集 えむ : うん^^
編集 yuma : いつか会えるわ。ななちゃん待っててくれる。えむさんがしっかり天寿を全うして来るのを