拉致現場
外国記者が横田めぐみさんの拉致現場視察
2007.12.5 11:06

県警外事課の小幡政行課長(左)の案内で、横田めぐみさんの拉致現場周辺を視察する外国特派員=新潟市中央区 日本で活動する海外8カ国のメディアの記者11人が5日、横田めぐみさん=当時(13)=が昭和52年、北朝鮮に拉致された新潟市中央区の現場を視察した。

 北朝鮮による拉致問題の非道さを世界に報道してもらおうと、政府の拉致問題対策本部が1泊2日で企画した啓発ツアーで立ち寄った。

 記者らは、めぐみさんが当時通っていた市立寄居中学校や、行方不明当時、警察犬が追跡を止めた丁字路、近くの海岸を視察した。

 参加したイスラエル・ハーレッツ紙のアイリス・ジョレットさん(42)は「私にも13歳の娘がおり、想像できないほど悲惨な事件。イスラエルでも拉致被害者はたくさんおり深刻な問題だ。日本政府はサミット(主要国首脳会議)の議題に上げるなど、拉致問題を最重要課題に掲げて戦うべきだ」と語った。

 この後、参加者は新潟県内で相次いだ3件5人の拉致事件について県庁で説明を受ける。

 同日夕には帰京し、東京都千代田区のフォーリン・プレスセンターでめぐみさんの両親、滋さん(75)と早紀江さん(71)をインタビューする予定。