とうとう・・・
米国へ入ると10本すべての指紋を取られる
2007.12.3 22:51

このニュースのトピックス:米国
 【ワシントン=USA TODAY(ミミ・ホール)】米国土安全保障省は今週から、入国者の10本の指全部の指紋を登録する「US−VISIT」プログラムを一部の空港で開始。来年には全空港で実施するという。

 米当局は中枢同時テロ以降、入国管理態勢を強化。04年から人さし指の指紋登録を義務づけた。その後、2本に増やし、現在9000万人の指紋データを保有している。たが、テロリストの侵入をより厳しくチェックするために、全指の指紋を取ることにしたという。

 政府発行の国境通過カードを持つメキシコ人とカナダ人のほとんどは例外扱い。79歳以上と14歳以下の入国者も対象から除外される。

 今週からは、ダレス国際空港(バージニア州)で実施、来年3月までに他の9空港に広げ、来年末までに全空港に拡大する計画。

 米旅行業協会のリック・ウェブスターさんは「3500万人の旅行者が影響を受ける」と見込んでいる。

 電子個人情報センターのメリッサ・ヌゴーさんは「集められたデータをどう使うのか、誰がアクセスできるのか心配だ」と不安がるが、ボブ・マッコニーUS−VISITプログラム責任者は「全指の指紋を採ることで追加のチェックを受ける入国者が減る。安全やプライバシーの問題で、これまで一度も間違いを起こしたことはない」と反論している。


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