細くやわらかい糸を

たぐりよせるみたいに

それを

切れないように

重しをかけて

困らせてしまわないように

大切に大切に

たぐりよせていく

おかしなことで

からませてしまわないように

悲しいことで

枯れさせてしまわないように

大切に

けれど切れやすいような糸ではなくて

細くみえるのに

透明にみえるのに

本当は強い力でできているもの

雨風にもまけない

優しい糸

神様とむきあうとき

その糸をたぐることこそ

神聖な時間かもしれない