ゴッド・ブレス・ユゥー
貴女に神の御加護があります様に…
TVで、歌手活動を休止したシンガーCoccoさんのドキュメントを観てました。
最後の武道館ライブでの彼女の発言を聞いて、彼女の活動休止がどの様に動いていったのか?その心をちょっとだけ感じ取れたかも知れません。

彼女はステージから観客に向かってこんな事を話しています。
「私がスポットライトを浴びてスタッフに囲まれているのは歌っている時だけで、ステージを降りればただの1人の沖縄の女の子。
だから私は勘違いしない様に、何時でもこの場所から走って逃げれる様に…何時でもマイクを棄てれる様に…今までスタッフともバンドメンバーとも、誰とも仲良くせず、思い出も創らず、私はいつも独りぼっちなんだと心掛けていました。
でも、このツアーでスタッフ皆と仲良くなってしまって…私は独りぼっちじゃなくて皆に支えられてココに居るんだと感じました。
スタッフもバンドの皆も楽しかった。ありがとう」
正確な表現ではありませんが、私はこの様に聴きました。

周りと交わらず、孤独と傷付い魂を抱え、それを個性にしていた女性は、いつしか満たされ癒された環境を手に入れてしまった…
私なりの感想を言えば、彼女は自分が変質してしまう事を怖れ、マイクを投げてその場から走って逃げたのかも知れません。
(魂から噴き出す血を反吐の様に観客に吐きかけていたはずなのに、満たされる事によって何かが変わってしまったら…それは裏切り行為なのかも…でも、何に対しての??)そんな葛藤が歌手活動休止のきっかけだったのかも…と私はこのドキュメントを観て考えてみました…

休止後は絵本を描いてみたいとも発言していたCocco…是非読んで見たい。
ゴッド・ブレス・ユゥー。