ダイアナ・・・
パパラッチ、ダイアナ元妃の死の瞬間まで撮影
2007.10.12 09:27

このニュースのトピックス:欧州
 【ロンドン=木村正人】約10年前、パリで事故死したダイアナ元英皇太子妃の死因を究明する審問の本格審理が11日も行われ、事故後、車内で元妃が息を引き取る瞬間まで「パパラッチ」と呼ばれるカメラマンが撮り続けた写真が、陪審員に提示された。

 陪審員に示された写真やビデオは裁判公開の原則に基づき、審理のウェブサイト(http://www.scottbaker-inquests.gov.uk/index.htm)ですべて公開されている。しかし、検視官を務めるスコット・べーカー控訴院判事は、今回の写真があまりにも残酷なため非公開とした。

 事故の瞬間を目撃した証人によると、元妃と交際相手のエジプト人富豪、ドディ・アルファイド氏らを乗せた車は、パパラッチのバイクに前方を妨げられていた。同氏の遺族の法廷弁護士は「事故後も元妃らの写真を撮り続けたパパラッチには良心のかけらもなかった」と指摘した。

 審理は2日から始まり、陪審員は8日にパリの事故現場も視察した。