しとねに抱かれながら
素直の精が、抱きとめてくれていたころのことを
聞くたびに、思い出す曲がある
かなわない恋としらなくて、
ずっと突っ走っていたころのこと
終わることもしらなくて、それが突然だったなんて
わからないころのこと。

けれど、まばゆく世界がはじけていて
透明で、
何でもできそうな気がしていたのに、
はかないもの、失ってしまうものの凍結した胸の痛みを知って
臆病風が吹いてしまったの

あいたくて、
その想いにいとひいて
幾千の夜をしとねにからめて
切なさに抱かれただろう

空虚にならぬようにと
喜びに抱かれることもあったのに
わがままね

それでも、あなた追い求めてる


想いうつして、
言の葉にかわる一瞬までも
その姿なぞらえて夢えがいていたい

新緑のきみ