Caruso
ここのところ写真ブログ Etude の更新と
ブログ内のちょっとした工事やらをしていて
こちらまで辿り着けず 放置してしまいました

本日やっとログインすることが出来ました(笑)

BGM を Nella fantasia から Caruso に変更しました

前回同様 ラッセル・ワトソンが歌っていますが
ラッセルは低音と高音を見事に使い分けています


Caruso 「カルーソー」 ルチオ・ダッラ作曲
この歌も多くのアーティストから愛されている
名曲のひとつです

ナポリ生まれのテノール歌手 カルーソーへの
オマージュとして作曲されました


歌詞の翻訳は少し長いですが・・・


美しい海が星々を招き
強い風が吹いている
ソレント湾に向いた
とある古びたバルコニー
そこで一人の男が娘を抱きしめている
彼はさめざめと泣いたあと
咳払いで声を整え
再び歌を歌い始めた

「僕はあなたが大好きだ
そう とても 好きだ
あなたはその熱い血で
こうして鎖を解き放ってくれる」

海に光る明かりを見て
アメリカの夜々を思った
海の光りは夜釣りの打瀬網
そしてスクリューの残す白い波跡
彼は音楽に悲しみを感じ
ピアノから立ち上がった
けれど雲間に月が現われるのを見るうち
死さえも 何か甘く思えてくる
彼は娘の目を見た
海のように青いその娘の目を
すると急に涙がこぼれ
彼はまた歌い始めたー

「僕はあなたが大好きだ
そう とても 好きだ
あなたはその熱い血で
こうして鎖を解き放ってくれる」

不思議な力のあるオペラ
オペラは偽りでなくドラマでも
化粧と演技で
別人になれる
けれど今 こんな近くにひたむきな
彼女の目を見ると
言葉を忘れ
思いが乱れ
そして何もかもが
アメリカの夜々さえも小さくなる

彼は振り返り スクリューの波跡のような
過ぎた人生を思う
それは紛れもなく終わりのある人生
けれど彼はもう あまり考えなかった
そう 何やら幸せな気分になって
好きな歌をまた歌い始めた

「僕はあなたが大好きだ
そう とても 好きだ
あなたはその熱い血で
こうして鎖を解き放ってくれる」