しなければならない事と
 自分のしなければならない事としたい事が一致していたら幸運だろうなぁ!
 これからも歌い続けて行って、これから舞台に立つ人の為に良い環境を作って行く事が使命で、果たして生きている間に実現出来るのか!?
と言うくらいに大変な課題だ。

 私の母は、プロ並みに洋裁が得意だったので、バレエのクラシックチュチュでさえも、私の体にぴったりに美しく仕立てる事が出来た。
 外套もスーツも、人が見たら『お仕立て』だと思うくらいにプロはだし。

 その母の母はお料理上手で、何でこんな残り物でこんな結構な御馳走が作れてしまうのだろう??と思う程だった。
 実際、一時『天ぷら屋さん』も営んでいたらしい。

 私は元々、芸術以外には何の興味も無く、バレエなんかは『節制』するのも修行の内、みたいなものだから、食べる事にはとんと興味が無く、適当にお腹が満たされればそれで良かった。

 歌を歌う様に成って『歌うとは食べる事』なので、少しは食べる事にも気を使う様に成ったのだが、相変わらず食べるのが面倒くさい。
 料理を作るなんて、最も面倒な家事の一つだとさえ思っている。

 のだが、この頃、若しか時間が有ったら、洋裁とお料理を研究したいな、と言う気持ちが生まれて来た。

 どうしてだか分からないのだけど、人生の最後くらい、『美味しい物』を作って食べてみても良いかな?!と思うのだった。

どこぞの『高級レストラン』に食べに行くのではなく、自分で『とっても美味しい、ほっぺの落ちそうな御馳走』が作れたら楽しそうだな!!って、ね!