真実は何時・・・
「北の集落で欧米人が農作業」 ジェンキンスさん証言
2007.10.3 01:06
 北朝鮮による拉致被害者、曽我ひとみさん(48)の夫、チャールズ・ジェンキンスさん(67)が産経新聞の取材に応じ、「北朝鮮・南浦(ナンポ)の集落で複数の欧米人が農作業していたと聞いた」と証言した。北朝鮮の地方都市で、欧米人がこうした作業をしていることは不可解で、公安関係者は情報を精査するとともに、外国人らがどのような経緯で入国したのか関心を寄せている。

 実際に欧米人を目撃したのは、ルーマニアから米国へ亡命した男性技術者。「南浦のテレビ工場で、カラーテレビを生産できるよう改良するため現地へ行く途中、車の運転手が道に迷って山間に入り込んだときに集落を見た」と伝えてきたという。農作業をしていた欧米人が長期間、北朝鮮に生活の拠点を置いていたとすれば、ジェンキンスさんらのように、現地で結婚している可能性が高い。

 ジェンキンスさんは「北朝鮮の人間が外国人と結婚することはほとんどないので、集落には日本など世界から拉致された被害者が配偶者として生活している可能性がある」と指摘した。

 また、ジェンキンスさんの妹は、この目撃情報を受けてニューヨークにある国連本部の北朝鮮代表部を訪問。北朝鮮へ行こうとビザを申請したが、断られた。その際、代表部の「ハン」と名乗る男から「ジェンキンス氏は北朝鮮で韓国人と結婚し、2人の娘と生活している。北朝鮮のことを知りすぎたので、もう帰ってくることはないだろう」と言われたという。